Monday, November 28, 2016

LOREO LENS IN A CAP

LOREOの少し変わったトイレンズです。
レンズから外装まで全部プラスチック製です。
名前の通り薄いのでボディキャップの代わりに使えます。


 古い製品ですがまだここで買えます。

この製品どこが変わっているかというと、実はシフト機能がついているんです。

焦点距離は35mmで絞りもついています。F11とF22に切り替えができます。
廉価版の方はシフトできない代わりにF値が小さく絞りをもう少し細かく変えられるみたいです。


シフトは縦軸横軸別々に動くので自由度は高いです。
ヘリコイドグリスが入ってるようで動きも滑らかです。
可動範囲自体は広くはありませんが…。

HOLGAのトイレンズと比べて値段の割に機能が多いです。

つぎに肝心な写りを試してみます。

■写り

左が開放のF11、右がF22まで絞ったもの。周辺部に変化があります。
このレンズ、中央部に強烈なフレアがでまくります。
F22にすると中央部のフレアも幾分ましになります。

フレアを活かした写真が撮れれば楽しいかもしれません。 実際のF値はホルガの60mmより随分明るい気がします。


順光なら使えなくもないかなって言う感じです。
シフト機能はあまり使ってませんが、ぼかせないのでミニチュア風に撮るのはたぶん無理です。
若干の構図調整に使える程度ってな感じです。

Sunday, November 20, 2016

Tokina AT-X AF 400mm F5.6 SD

カメラをやってると欲しくなる望遠単です。



300mmのレンズ並にコンパクトなのが特徴です。
フードも内蔵式です。インナーフォーカスなので全長も伸びません。
ほら、こんなにコンパクトです。

ピントリングはスカスカなのでMFでピントを追い込むのには向いてません。
ピントが合わないところでAFを動かすと無限~最短でカチンカチンと勢いの良い音がします。

ジャンクでよくある症状としてはインナーフォーカスで動く中玉のクモリです。
クモリ原因はカビや貼り合わせレンズの劣化のようです。

■写り
K-1に装着して撮影しました。
超望遠での撮影ならマイクロフォーサーズやAPS-Cのほうが本来は有利だし、小さいシステムにできるんでしょうけどとりあえず…
ということで。
テレコンを使用した際の写真はこちらを参照下さい。
_IMG2665_IMG2652
_IMG2651_IMG2661 400mm級になるとやはり収差がかなりでます。
収差を取るために特殊レンズ(SDレンズ)を使ってるようですが全然取り切れていません。
ピント面もぼやっとしていてあんまりシャープには感じません。
水辺や鳥の羽根など反射が多い撮影では特にパープルフリンジが目立ってきます。
ココぞというときにはF8~F11ぐらいまでは絞りたいです。
とはいっても殆どはリサイズするのでそれを踏まえれば悪くない画質だと思います。
そしてこの手持ちできるコンパクトさは魅力的です。
望遠レンズは400mm級から収差性能がガクッと落ちてるような気がします。
設計が難しいんでしょうかね。
_IMG2658_IMG2429 DA★300が欲しくなります。10万…。
テレコンはKenkoのPZ-AF 1.5xを持っているので450mmにできます。
古いテレコンですがそれを足してもこのレンズよりいい描写になると思います。
TokinaはAT-X 100-300mm F4もいいレンズでしたが手放してしまいました。
今思えば手放さずにメンテナンスすればよかった思います。

【2016/12/11】追記
_IMG2840_IMG2843
野鳥を撮影してみました。やっぱりクロップしないと400mmでも全然距離が足りません。
シャッタースピードを維持するために、露出補正をマイナスにかけています。
現像する時に増感するのでノイズが目立ってしまいます…。
_IMG2837_IMG2836
ススキは良い感じに撮れました。開放だと古さを感じます。
同年代に出ていたレンズではシグマ 400mm APO TELE MACROがあります。
シグマに比べると色はよく出ます。
逆にシグマはでかいですがかなり寄れますし解像感もすごいです。
このレンズは少し前に手放しています。
今はサンヨンにテレコンを付けて使ってます。

Tamron 300mm F5.6 (CT-300)

初代アダプトールのCT-300です。


ガラスは4群4枚なので簡単にバラせます。
カビが生えていてもメンテはし易いです。
それに軽い!実測で618gしかありません。
絞りは9枚で円形に近いです。
初代アダプトールのほうが絞り羽根の枚数はアダプトール2より多めの傾向にあるようです。
プリセット絞りから自動絞りへの移行時期だったからでしょうか?
プリセット絞りだと絞り羽根枚数がたくさんあって真円に近い絞りとか有りますよね。
テレタクマーなんかがそうです。

このレンズは開放値が暗いのであまり持ち出してませんでした。
紅葉でいい機会なので持ち出してみます。

■写り
K-1で写りを試してみます。
_IMG2695 _IMG2714
_IMG2719 _IMG2693
ヌケが良いです。
開放値が暗いのでピント合わせがキツイです。
なんというか空気感?がありますね。
そのためか現像でいじっても破綻しにくいです。
_IMG2694 _IMG2674
_IMG2683 _IMG2687
収差は結構出ます。
にじみやフリンジが多くて取りきれませんが良い写りです。
最短距離が2.5mなので全然寄れません。

Tuesday, November 15, 2016

Tamron 200mm F3.5(04B)

再び04Bを手に入れました。
一度手放した後に代わりにCT-200を手に入れましたが写りが悪かっため、
04Bの再評価&と再入手に至りました
ひとまず外見はこんな感じです。



レンズ内部構造は5郡5枚になっています。
CT-200は後玉が貼り合わせレンズ有りの3郡4枚だったので違う光学系です。
更にCT-200は最短撮影距離が2.5mなので全然寄れません。
04Bは1.7mまで寄ることができます。


参考サイト

CT-200の写りが気になる方はこっちを参照してください。

■写り
フルサイズでどう写るのか試してみます。
_IMG2599 _IMG2604
少しフリンジが出ますが、開放からでも使える写りです。
_IMG2634 _IMG2633
最短が1.7mなのでそこそこ寄れます。
ただテレマクロというほどではなく、ここは望遠ズームのほうが利便性が上ですね。
これの他にあるタクマー200mmも良いレンズですが全然寄れません。
_IMG2610 _IMG2285
左、少し後ろにピントあっちゃってますが、ピント面の解像力はなかなかです。
Flickrから原寸大の画像をダウンロードして等倍で見てみて下さい。
右、こちらはK-3で撮影しています。以前に手放した別個体ですが、絞り込んでも収差に目を瞑れば線も細く上品に写ります。
たまにしか見かけませんがおすすめのレンズです。