Sunday, September 13, 2020

タムロンの交換式マウント(アダプトマチック)


タムロンはアダプトールを考案する前のわずか数年の間アダプトマチックという交換式マウントを採用していました。
参考サイト①

アダプトマチック

アダプトマチックはタムロンがTマウントの次に考案した自動絞り対応の交換式マウントです。Tマウントと互換性はありません。マウント部分と、絞り値伝達用のカップラー、固定用のねじ込み式リングの3つで構成されていました。ねじ込み式リングは必ずしも分離するわけではなくSRマウントなどはマウント部分と一体化しています。

取り付け方法

①絞り値伝達用のカップラーを絞りリングの穴に合わせて取り付ける↓
②リングのネジを締めて固定する
③レンズ側の絞り伝達用金具を奥側へ移動する

④マウントを装着してレンズ本体の切り欠き部に位置合わせする

⑤固定用のねじ込み式リングをマウントの上に装着してねじ込む

⑥終了

↓説明書

アダプトマチックのバージョン
アダプトマチックは製造期間が短いながら何度か改良が加えられていました。
大きく分けて3回の仕様変更があったようです。

初期型:金属製のフォーカスリング、絞り環は光沢処理されている
中期型:絞り環の大型化と表面処理を梨地に変更カップラー位置合わせ用の穴を追加(赤丸)。初期型に中期型以降のカップラーを取り付けるにはカップラー側の加工が必要です。

後期型:フォーカスリングをゴムローレットに変更
・同レンズの前期型と後期型の比較
M42マウントアダプターはカップラーを使わないのですべてのレンズに取り付けることが可能です。

まとめ
アダプトマチックはバージョン違いがありアダプターに組み合わせが発生しています。アダプトールと比べて部品点数が多くマウントの交換に時間がかかります。アダプター部の伝達機構がむき出しになっているため、取り扱いに注意が必要です。
現存数が少ないためマウントを収集するのが大変だと思われます。


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