Wednesday, August 24, 2016

smc PENTAX-FA24-90mm F3.5-4.5AL [IF]

■入手経緯
K-1用に便利なズームが欲しくて入手。
このレンズは個体差が多いみたいですね。
点検時に解像力を調整していただきましたが望遠の描写は調整前から良好でした。
 


FAのズームレンズはFレンズと比べるとプラが多く強度に不安があります。
作りはあまり良くないです。
倍率が高いのでズーミングすると長く伸びます。
レンズを上下に向けるとズーム位置が自重で変わってしまいます。


このレンズはF値通しではありませんがワイド側では開放でも絞られます。
作りが良くないのか開放での絞り羽が偏って絞られていて不安になります。↓
※開放より絞っていくにつれて綺麗な形になります



■写り
 
鳥居の写真までは調整前にK-3で撮影したもの。
最後の電車だけK-1で撮影したものです。
調整後のほうがピント合致精度は良くなった気がします。
ワイド側はまあまあズーム的な写りです。
_IMG2909 _IMG0916
インナーフォーカスなので、特にテレ側でピント位置により焦点距離が変わります。
AFが動いて焦点距離が変わる時にファインダーが揺れるので気になることがあります。

<2017/02/1追記>
K-1で撮影してきました。今回フリンジは消してません。
_IMG3480_IMG3479 こちらは雅設定で撮って出しの写真になります。
光り物なので色にじみが見られます。

_IMG3346_IMG3344_IMG3340
色は雑味がなくスッキリしています。このレンズの特徴です。
調整してもらったので中央の解像は結構優秀です。
広角側の遠景では中央部と周辺の画質に大きく差があります。流石に色ズレが目立ちます。
似たような広角ズームのF24-50でも周辺では色ズレが出てしまいます。
僕はF8ぐらいまでしか絞らないのですが、F11ぐらいまで絞ればもう少し均一な画質に近づくのでしょうか?

Saturday, August 20, 2016

TAMRON 200mm F3.5 Adaptall(CT-200)

初代アダプトールCT-200です。
以前04Bを持っており、こちらも手に入れてみました。
すぐに手放してしまったのでレンズ本体の写真はありません…。

最短2.5mなので全然寄れません。
04Bは最短1.7mなのでかなり違います。
もちろんレンズ構成も違います。
作りは単純なので吸盤オープナーとレンズサッカーがあれば簡単に分解清掃できます。

■写り
K-1で試写してみました。

カラーバランスが良くないです。コントラストがかなり低いです。


左が開放、右でF8ぐらいまで絞ってますが甘さは消えません。


左は色がマゼンタ寄りになってしまっています。
もしかしたらこの個体はハズレ玉で光軸がズレてしまっているのかもしれませんが…
少なくともデジタルとは相性の悪いレンズですね。
価格が安いのも納得です。

04Bの方は色は薄いものの線も細く良い写りです。
手放したのが惜しいです↓。再入手しました。

TAMRON SP 17mm F3.5(151B)

■入手経緯
超広角の内で比較的安かったので購入。

レンズ本体はフィルターネジが切ってありません。
フィルターを付けるには純正フードの装着が必要になります(82mm径)
サードでは同じくRMC Tokina 17mm F3.5がありますが
作りは151Bの方が断然良いです。
トキナーの方は中間絞りがないので融通が効きません。
 
一瞬AF対応レンズと見間違うようなデザインです。
フードを取り付けるとかなりでかいです。
 



■写り
このレンズ、ゴーストが盛大に出ます。
紫色のゴーストなので補正し難いです。
フードを付けてもあんまり効果はないです。
太陽光や光がある状態で水平以上にレンズを構えると高確率で発生します。
真正面に太陽を入れた時は逆に出なかったりします。
モノクロなら使い物になるかな?
F5.6まで絞るとシャープになってきますが何となくすっきりしない写りです。
あくまで僕が所有していた個体を比較した場合ですが、
ぶっちゃけ写りはRMC Tokina 17mm F3.5の方が上でした。
Tokinaは開放から使えますし…。歪曲はこちらのほうが少ないようですが…。
K-1のアストロトレーサで星空を撮ってみました。周辺はやはり流れちゃいますね。
星空の自然な現像方法がわかりません…。
二枚目以降はK-xでの撮影です。最近持ちだしてません…。
Starry sky taked by K-1 Astrotracer Sky blue apartment
_IGP0503 _IGP0504

【2016/09/04】
 K-1に装着して久しぶりに持ちだしてみました。
紫色のゴーストがシミみたいに出ている例です。
フードを装着しましたがやはりかなりの癖玉です。
一段目左のみK-1、後の二枚はK-3で撮影。
 


さらに下の二枚は新宿にある「君の名は。」聖地周辺です。
一枚目、F3.5の開放ではモヤッとした写りになります
APS-Cにクロップしていますが周辺は怪しいです。
二枚目、こちらはクロップしてません。遠景のビルはCGのようにぼやけています。
コーティングが弱いので色の表現力が低く、現像の幅は狭いです。
(彩度かなり上げてます)。
超広角にしては…それなりに写っているんでしょうか?
20mm以上の広角レンズと同等の解像力を期待して入手するとがっかりしてしまうかもしれません。
 君の名は。#1

smc PENTAX-F 24-50mm F4

24はじまりでフル対応のレンズが欲しくて入手。

このレンズもFシリーズの例に漏れずずっしりとしたレンズです。
設計自体はそんな新しくないように見えます。
M24-50/4から同じだと思います(Aレンズも)…。
M→Aで変更があったみたいです。
A 24-50/4も写りに定評があってそこそこ値段しますね。A→Fの変更で絞り枚数6から8に増加しています。
FAみたいにズームするときの感触も悪くなく、作りは良いです。
もちろんレンズを下にむけても自重で垂れ下がってくることも有りません。
見た目に目をつぶれば…。
写りはかなり良いです。下の方に作例を載っけてあるのでそちらを見て下さい。
 
絞り羽根は8枚で円形ではないですが結構頑張ってます。
あんまり寄れないのが玉に瑕です。
後は前玉が回転するのでPLフィルターには不向きです。
花形フードも使えません。
Fレンズはこういうのが多いです。



■写り
_IMG0131 _IMG0125
_IMG0133 _IMG0128
すべてK-1で撮影。
通しレンズなのでワイド側では勝手に絞られます。
F4では収差が多く見られるので1、2段絞って使います。
F5まで絞るとかなり良くなります。
ワイドもテレ側もシャープになります
フルサイズのK-1だとF8まで絞っても光量落ちが気になりますね(2枚目)
というかどの写真にも周辺光量落ちが見られます…それだけは残念です。
_IMG0103 _IMG0104
ズーム域が短いおかげか後発のFA24-90より特にワイド側は良好な写りです。
ただフルサイズでは周辺に倍率色収差による色ズレがそれなりにあります。
でもこちらのほうがFA24-90より印象がよく思います。
やっぱりテレ側のズームがもう少し欲しくなる焦点領域です。
バスの写真は現像ミスで赤色が滲んじゃってます(お恥ずかしい)。

Friday, August 12, 2016

SOLIGOR WIDE-AUTO 28mm F2.8の謎

■入手経緯
中古で入手。いろんな銘柄で売られていたレンズのようですね。これは有名なソリゴール銘です。
こちらはフィルター径が62mm、絞り羽根が6枚のものになります。
この個体で面白いのは絞りリングの回転方向が右回しで開放になることです。
 
前から覗くと気泡とかカビかどうかわからないような変な汚れがあったり、
あんまりきれいな状態じゃありません。
特に気泡なんかは古い時代を感じさせるレンズです。
→OHしてもらいました。気泡ではなく、レンズの汚れでした
OH後もあまり写りに変化はあまりありませんでした。
汚れって思ったより案外影響しないものなのかも?

↓OHした後のレンズ

ソリゴール銘では135mm/1.5やズームのミラーレンズなど実験的なものがたくさんあるので面白いです。

■WIDE-AUTO 28mm F2.8の謎
ソリゴール製のWIDE-AUTO 28mm F2.8は様々なバリエーションがあります。
年代によって供給元が違うらしいです。
フィルター径と絞りの数、そして前玉の大きさをみると比較しやすいです。
今回のレンズは手に入れた時にSUN製のフロントキャップが付属していました。
SUNから供給を受けてた時期もあるみたいなのでこいつはSUN製なのでしょうか?
今回のレンズがどこ製なのか気になって調べてみましたが、断定できてません。

現在、以下のものはレンズ内部が酷似しており、
今回のレンズと同じ光学系、もしくは親戚・兄弟の関係にあると踏んでいます。
・AUTO CHINON 28mm F2.8
・AUTO ARAGON 28mm f2.8
・Argus Cintar 28mm F2.8
・COATED SUPER ALBINAR AUTO 28mm F2.8
・PRINZFLEX 28mm f2.8
・Elicar Automatic 28mm
・AVANAR 28mm F2.8
・SIGMA YS 28mm F2.8

見た目は様々なので光学ガラスだけ供給を受けてたんでしょうか?
上の中でCHINONは富岡光学からレンズの供給を受けていたことがあるみたいです。
ネットやオークションでやたら富岡光学製と謳われてるレンズがありますが、
全部が全部そうなのかかなり疑わしいですし断定はしたくないですね。
ここにも似た構造のレンズが大量に有ると書いてありますね。
そういえばTakumar 28mm F3.5の初期型も構造が似てますね。
この辺の時代ってみんなほぼ同じ構成を取っていたんですかね…。

ソリゴールの28mmはフィルター径58mm、絞り羽根8枚のタイプが人気があるようです。
フィルター径58mmのタイプはおそらくトキナー製で、
リコーのAUTO RIKENONやシアーズのAUTO SEARSにもOEMされています。
フィルター径62mmのものがトキナー製と光学系が同じかどうかは不明ですが、
最短撮影可能距離も絞り羽根も違うので別光学系と見た方が良さそうです。
トキナー製は25mmまで寄れますが、今回のは40mmまでしか寄れません。
逆にトキナーの最小絞りはF16でこちらはF22まであります。

■写り
モノクロ時代のレンズなのでカラーバランスはあんまりよくないです。
寒色系で彩度を上げると青被りしちゃうので調整が難しい…。
カメラと相性が出そうです。特に高画素機とは相性が悪そう。
コントラストが弱いです。
開放だともやがかかったような幻想的な写りをします(一枚目)。
一段絞ると一気に印象が変わります(二枚目以降)。面白いレンズです。
絞り込んだ場合、線は細く繊細な写りになります。