Monday, January 30, 2017

STAX SR-X MK-3

コンデンサー型の定番、STAX社のイヤスピーカーです。
通称鳥籠が有名ですが、僕は解像度の高い音が好きなのでSR-Xが気になり手に入れた経緯があります。

■イヤスピーカー
耳を覆うタイプではなく、耳にかぶせるので長時間つけると耳が痛くなります。
STAXの中では振動膜は小さいタイプなんでしょうか?



イヤーパッドはあまりクッション性がない薄いものです。
自分のはまだ新しいですが加水分解しやすいため長持ちしません。
まだ交換用は在庫があるようですが、すぐなくなりそう。


■ドライバー
コンセントから電源が必要です。
ジャンクで手に入れたドライバーなのであちこち錆びたり凹んだりしてます。
後述の音質はもっといいものや上位の物に買えたら変わるのかもしれません。
STAXはドライバーが専用品ではなく、色々種類が選べるのが良いですね。
アンプ内臓のドライバーがあると使いやすくなりそう。


■音質
中高音寄りで他の機種と比べるとレンジは若干狭い。振動膜が小さいからでしょうか?
薄い幕を弾くような音で、近くに聴こえるので少し聴き疲れします。
音量を取りにくいのでアンプ側で高いドライブ力が必要です。

Sunday, January 29, 2017

Pioneer SE-100

久しぶりのヘッドホン紹介。
またパイオニアのヘッドホンです。1971年発売。
今回はコンデンサー型になります。

■ヘッドホン本体
このSE-100はエレクトレット型としてはかなり初期の製品のようです。実験機的な位置づけでしょうか?
値段も¥14,000とコンデンサー型としては安い部類ですね。
この上位機種にSE-1000がありますがまだ売られているところを見たことがありません。
写真すらカタログ以外は見ませんし、そもそも販売されていたんでしょうか…?
もしSE-1000が売られているところを発見したら飛びつくかもしれない…。
→先日オークションに出品されてましたが7万近くの値が付いてました…た、高すぎる…。
 ほとんど現存してないんでしょうね。
 ケーブルの被膜が破れていたりあまり良い状態じゃありませんでした。


ヘッドバンドは軟質の樹脂製で覆われています。
イヤーパッドもかなり柔らかくつけ心地は良いです。
ただパッドは表面がウレタンで加工されてるためかなり劣化してます。
自分のはまだ劣化がマシな方ですが、触るとボロボロ表皮が剥がれてきます。
気になる人はしばらく水かお湯に付けておくとウレタン部分は剥がせます。
中は紺色の布生地になってます。
イヤパッドは丸い針金で固定してあるので外す時や洗う時にイヤパッドを破かないように注意です。


ヘッドバンド付け根のスライダーを押さえるプラスチックの強度が弱いです。
実際このスライダー部分が壊れているものが多いです。
こんな感じにタイラップで補強しておくと破損防止になります。


■アダプター
ECR-500と比べると木材の処理・ボリュームなど作りは丁寧です。
感度の切り替えもできるのが嬉しいところです。
ボリュームの頭のメッキ部品がよくとれている個体が多いので注意です。


■音質
かなり高音寄りの音。
シャリ付が強く刃物のようにキンキン刺さってきます。
サ行がきつく聴こえます。
ちょっと前のオーテクみたいな音です。耳が悪くなりそう…。
どうやらイヤーパッドのウレタンを剥がしてしまったので低音が抜けてるみたいです。
ちょうどよいパッドに付け替えたところバランスの良い音になりました。
解像度はコンデンサーらしくすごく高いです。
反応性は手持ちのコンデンサー型で一番良いかも。
自分の環境は元々高音寄りなので聴き疲れします。低音はあまり出ません。
低音が多くてまったりとしたアンプ、または真空管アンプなどと合わせると良いかもしれませんね。
あとダイナミック型と違いパンチはあまりありません。典型的なコンデンサー型でしょうかね?
何台か保有しているコンデンサーの中ではアンプの設定の違いで音が変わりやすくアンプの素性が問われます。
ピアノなどの演奏曲が合うと思います。
自分のは右チャンネルのほうが僅かに大きく、左右のバランスが崩れてるみたいです。
鳴らし続ければ治るんでしょうか…。

次回はイヤースピーカーのメーカーと言えばSTAXのSR-X Mk-3を紹介したいと思います。

Wednesday, January 11, 2017

Macro Takumar 50mm F4

等倍撮影ができるマクロタクマーです。
星型絞りも特徴です。



このレンズは青系のモノコートです。
ハーフマクロのものも併売されていて、そちらも同一光学系で自動絞り対応&マルチコートになっています。

K50/4マクロも以前持っていましたがタクマーから光学系は変わってないと思います。
Mシリーズでも基本は同じだと思います。
Aシリーズで50マクロF2.8が出てきてやっと世代交代されたロングセラーな光学系です。
基本性能も高く、開放からよく写ります。

A50マクロも持っていますが僕はこちらの写りの方が好きです。
DFA50マクロもカリカリに写りすぎてやはりマクロタクマーのほうが好きです。
弱点があるとすると、テッサー型の例に漏れず、逆光に弱いってことでしょうか?
フレア気味になってコントラストが大きく低下してしまいます。

絞りですがF5.6~F8の間で形状が★型になります。
星型絞りでは他には有名なINDUSTAR-61がありますね。
INDUSTARも日本では人気があって値段もそこそこしますね。
昔のロシア製なので組み付け精度や作りの良さとかには疑問がありますが…。


等倍を実現するためにヘリコイドが二重構造になっていて想像以上に長く伸びます。
レンズ自体は単純な全郡繰り出しなので最大まで伸ばすとマウント側に広い空洞が出来上がります。
このレンズは使い込まれたのか塗装が禿まくってしまっています。

■写り
K-1で撮影しています。
_IMG2808_IMG2812
元々変形テッサー型で枚数が少ないシンプルなレンズなのでヌケが良く、モノコートでもよく写ります。
ただ上の写真ではちょっと色が被ってるような気がします…。
マルチコートの50マクロF4と比べると色がスッキリしていて透明感があります。コレがヌケの良さを感じる要因でしょうか?
既にKマウント版は持っていないので比較はできませんが…。
(写真が残ってませんでした…)

次に星型絞りを試してみます。
_IMG2785_IMG2788_IMG2792_IMG2794
点光源をぼかすとこのように星型のボケを作り出すことができます。
絞りのアールがINDUSTARより弱いので、星型も少しなだらかな形になってます。
あと後ろに点光源を入れつつ、手前の被写体にピントを合わすとなるとなかなか構図が難しいです。
他の人の作例だとフィギュアを手前に置いてたりしますね。
僕はフィギュアを公共の場に持ち出す勇気がないのでちょっと無理そうです…。
意外と使いこなすには苦労します。
慣れればもっと効果的に使えるはず…。

おまけ。
えっちなフィギュアを撮ってもそこそこ柔らかく写せます↓
_IMG0946

■SMC PENTAX 50mm F4
<2017/06/01>
以前所有していた時に撮った写真が出てきたので記載します。
中玉にほんの少しクモリがありましたが、写りは健在でした。
Test of SMCP 50/f4 (Alter Kasugano Sora)
穹のフィギュアですね。
現代のレンズ程キレキレではありません。
程よい柔らかさと立体感が共にあります。

次は長谷寺の和み地蔵です。見てるとすごく優しい気持ちになります。
Calm ksitigarbha