Monday, May 22, 2017

smc PENTAX-F 70-210mm F4--5.6のパチモノ?PENXTAX-F 70-200mm F4-5.6と各種ズームを比較

表題の通り、そっくりなレンズ、F70-200を手に入れました。
ジャンク品で前玉と後玉の表面に少しカビが付いてましたが、
目論見通りレンズクリーナーで拭いたらきれいに取れました。
せっかくなので2つのレンズを比較してみます。

まず長さを比較したのがこちら。
すべての写真で左がF70-210、右がF70-200です。
F70-200のほうがかなり長いですね。
EDレンズが使われてないからでしょうか?
レンズの繰り出し量はほぼ同じようです。

鏡胴部は右のほうが安っぽいですが好印象です。
Fレンズの鏡胴部レンズ銘の部分は経年?で剥がれてきますし。

続いてレンズ部。

前玉を覗くとわかりますが、中身がまるっきり別物です。
右側の前玉は左より大きな凸状になっています。
よく見てみると、このレンズ内部は、
パワーズームのFA70-200mm F4-5.6にそっくりです。
おそらくマルチコーティング化されて引き継がれたんだと思います。
なんでこっちのほうが採用されたんでしょう?

絞りバネはどちらも枚数が多いです。
違いは絞り羽根先端の前後が逆になっています。
コーティングはモノコートらしいです。smc銘がついてませんし。

続いて肝心の写りです。
写りは両者でかなり差があります。
結論から言いますと、F70-210のほうが数段良いです。

■写りの比較(詳細)
PENTAX K-1で撮影。
被写体はブロッコリーのフィギュア、椎葉 紬ちゃんです。
脱げるしエロ可愛くて出来が良いです。
左がF70-210、右がF70-200です。
まずワイド端の70mmで比較してみます。

開放での周辺落ちはF70-200のほうが大きいです。
トリミングして等倍で見てみます。

F70-210のほうは少し紫の収差が出ています。
気にするほどの差はなさそう。

次にテレ端の210mm、200mmです。

テレ側で寄ると滲みによる差が大きくなります。
トリミング↓

F70-200の方は絞らないとかなり滲みます。
更にボケはF70-200のほうが僅かに二重線癖があります。

レンズ構成も別物なんでしょうけど。
EDレンズとコーティングの差もあるのかな…と。
風景主体ではF70-210の方は滲みはほとんど気になりません。
F70-200の方は少し気になります。

流石にあのF80-200mm f4.7-5.6よりは良いです。
アレは機動力重視のコンパクト化を推し進めたレンズです。

■おまけ(Sigma AF ZOOM 75-200mm F3.8)
ワイド端75mm開放

テレ端200mm開放

今回比較した中では一番安定してますね。
テレ端での周辺落ちは大きめです。
このレンズは近景の描写が良い感じ。
遠景を撮ったときには光の乱反射で細部が潰れてしまいます…。

あとはシグマのAPO 70-300も持ってますがワイド端が全然寄れないので断念しました。
70-300も値段からは信じられないほどよく写るレンズだと思います。まる。

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