またパイオニアのヘッドホンです。1971年発売。
今回はコンデンサー型になります。
■ヘッドホン本体
このSE-100はエレクトレット型としてはかなり初期の製品のようです。実験機的な位置づけでしょうか?
値段も¥14,000とコンデンサー型としては安い部類ですね。
この上位機種にSE-1000がありますがまだ売られているところを見たことがありません。
→先日オークションに出品されてましたが7万近くの値が付いてました…た、高すぎる…。
ほとんど現存してないんでしょうね。
ケーブルの被膜が破れていたりあまり良い状態じゃありませんでした。
ヘッドバンドは軟質の樹脂製で覆われています。
イヤーパッドもかなり柔らかくつけ心地は良いです。
ただパッドは表面がウレタンで加工されてるためかなり劣化してます。
自分のはまだ劣化がマシな方ですが、触るとボロボロ表皮が剥がれてきます。
気になる人はしばらく水かお湯に付けておくとウレタン部分は剥がせます。
中は紺色の布生地になってます。
イヤパッドは丸い針金で固定してあるので外す時や洗う時にイヤパッドを破かないように注意です。
ヘッドバンド付け根のスライダーを押さえるプラスチックの強度が弱いです。
実際このスライダー部分が壊れているものが多いです。
こんな感じにタイラップで補強しておくと破損防止になります。
■アダプター
ECR-500と比べると木材の処理・ボリュームなど作りは丁寧です。
感度の切り替えもできるのが嬉しいところです。
ボリュームの頭のメッキ部品がよくとれている個体が多いので注意です。
■音質
かなり高音寄りの音。
シャリ付が強く刃物のようにキンキン刺さってきます。
サ行がきつく聴こえます。
ちょっと前のオーテクみたいな音です。耳が悪くなりそう…。
どうやらイヤーパッドのウレタンを剥がしてしまったので低音が抜けてるみたいです。
ちょうどよいパッドに付け替えたところバランスの良い音になりました。
解像度はコンデンサーらしくすごく高いです。
反応性は手持ちのコンデンサー型で一番良いかも。
自分の環境は元々高音寄りなので聴き疲れします。低音はあまり出ません。
低音が多くてまったりとしたアンプ、または真空管アンプなどと合わせると良いかもしれませんね。
あとダイナミック型と違いパンチはあまりありません。典型的なコンデンサー型でしょうかね?
何台か保有しているコンデンサーの中ではアンプの設定の違いで音が変わりやすくアンプの素性が問われます。
ピアノなどの演奏曲が合うと思います。
自分のは右チャンネルのほうが僅かに大きく、左右のバランスが崩れてるみたいです。
鳴らし続ければ治るんでしょうか…。
次回はイヤースピーカーのメーカーと言えばSTAXのSR-X Mk-3を紹介したいと思います。
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