Thursday, August 4, 2016

SIGMA AF ZOOM 75-200mm F3.8

MF時代はF3.5通しやF4通しの望遠ズームは珍しくありませんでした。
AF化してからはF値通しを探してもなかなかないですね…。
あっても高級でバカでかいレンズ達です。
 
このレンズはAF対応初期のもので珍しい通し望遠ズームです。
F3.8なのが少しいやらしいですね。
もともとはMFのワンハンドズームをAF化したもので、これも下に向けるとべろーんとレンズが伸びます。
大きさは普通ですが、鏡胴が金属製なので少々重いです。

AポジションがあるのでKマウント最新のレンズと同じ使い方ができます(なぜか開放はF4で認識されますが
AFはもちろんボディ側のモータを使うのでギュインギュインッピピッw!とうるさいです。
AFの反動も大きなものです。
AFカプラーとピントリングの遊びが大きいのが原因でしょう。
野鳥撮影にはとてもじゃないけど使えませんw

このレンズはカールツァイス イエナにOEMされてたみたいですね。
”CARL ZEISS JENA, JENAZOOM SUPER 75-200 f:3.8”
という名でレンズが出ています。
ツァイスに採用されたしよく写るはずなんて幻想は捨てたほうが良いと思います。

■中古市場の傾向
Kマウント問わず割といつも流れてます。基本ジャンク価格で数百円で落とせたりします。
カビと曇りが多いです。入手値と状態は比例しません。
曇りはレンズ拭き取り痕みたいな奴、貼り合わせレンズの劣化による気泡、白濁などです。
シグマの古いAFレンズって拭き取り痕みたいな曇りが出てるの多いんですよねー。
今まで3本所有しましたが全部カビと曇りが有りました。
古いシグマのレンズはもれなく逆光に弱いので
専用フード付きだと尚よしです。

■写り
_IMG0736_IMG0731
K-1で撮影。コーティングが弱いのかハレーションと白飛びが目立ちます。
シグマらしく開放でもピント部分は良く写っています。素性は良いレンズだと思います。
色は寒色系で薄いので彩度を上げるとよさそう。現像に手間がかかるレンズです。
今写真を見直すと彩度を上げすぎて気持ち悪くなってますね…。
絞り羽根が多い割にボケはあまり綺麗じゃありません。
_IMG0730
F値通しですがテレにズームするにつれてファインダーは若干暗くなります。
遠景は苦手のようですね。細部がつぶれます。まぁまぁ使えると思います。
直進式ズームなのでとっさのズームは楽です。下に向けると垂れ下るのが弱点ですが。
自分は明るさよりもボケの綺麗さと色写りの良さでF70-210の方をよく使っています。
<2017/05/27>
近景では切れ味がすごいです。
輪郭の収差は大きくファインダーからも見えます。
IMGP0708IMGP0742
中景~遠景では一定条件で解像度が落ちます。
晴天で木々を撮ったりしたときですかね。
どうも葉っぱが太陽光を乱反射して解像が低くなってるようです。
IMGP0741IMGP0709
IMGP0710IMGP0720
植物を撮るとすごく緑緑~~~って感じになります。
カラーバランスはやっぱり良くないですね。
コーティングを良いものにしたら化けそうです。
あとは逆光にもかなり弱いのでちゃんとハレ切りしましょう。

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