Tuesday, August 2, 2016

SMC PENTAX 28mm F2

ツァイスと共同開発しただの、ディスタゴン28mmF2(コンタックス)と設計が同じだのいろいろ言われてるレンズです。
手に入れるつもりはありませんでしたが、気の迷いで手に入れてしまいした。
その後も苦労させられることになります。

■入手経緯
中古で入手。いろいろ問題があったのでさらにOHを実施(後述)。

レンズですが、135mmぐらいはあるんじゃないかってぐらい鏡胴がでかいです。
さらにずっしりと重量感があります。M135/3.5と同じぐらいの大きさはあります。
 

後玉はでかく、飛び出てます。
このレンズはカビ跡を再研磨したので後玉だけモノコートになってます(後述)。
 

各28mmとの比較。Mレンズの小ささが際立ちます。
 

前の所有者がずさんに扱っていたのか前玉のコーティング状態があんまよくないです(反射させると斑になってる)。
たぶんワンオーナー品ではないです。三人ぐらいに渡ってそうな使用感です。
当時としても高く貴重なものだったのでこの扱いは少々…です。
こういう替えの利かないものは素人が分解しようとせず専門家に任せるべきだと思います。

このレンズは重修理して使える状態になりました。
・一回目:カビ跡の後玉研磨&再コート(研磨で有名な某光学さん)
・二回目:PENTAX修理認定店(NSBテクノス様)で無限遠調整、レンズ内清掃、及び、絞り粘り修理などのOH
・三回目:微調整

このレンズはフローティング機構を採用しています。
OHの際、ピント位置により複数のレンズを移動させるため、ダブルヘリコイドになっているので調整が難しいと話がありました。
ヘリコイドグリスを柔らかくし過ぎると鏡胴が傾いてしまい解像力が落ちます。
かと言って固くし過ぎるとピント微調整が非常にしにくくなります。

■写り
レンズ研磨してるので本来の性能を維持してるかどうかはわかりません。
(カビ跡がついたままよりはマシだとは思いますが…)

開放はピントが薄すぎて光学ファインダーじゃジャスピンにできません。
普段使いでは一、二段絞ったほうが良さそうです。

ゴーストが出やすいです。フードが欲しくなります…
絞ったときの解像度は線も細く構造物の形状をよく拾っています。

色があんまり濃くはないですが、階調は良さそう。
FA31と似たようなものを感じます。
焦点距離・開放値も似ていますしよっぽどのことがない限りはFA31の方を持ってればよいと思います。
コンタックス用のDistagonとはほぼ同じ光学系のようですが、若干係数が変えられてて同一ってわけでもないみたいです。
コシナツァイスのDistagon T* 2/28は光学系を改良しているので性能は上です。ZKは殆ど出回りませんが。
ZKのコシナツァイスのDistagonも手に入れたので近いうちに比較してテストしてみたいと思います。
<2017/05/06>
KPの試写で使用しました。こちらに記載します。

No comments:

Post a Comment